海外挙式での引き出物について、結婚式の段取りをしている最中にどうしようかなと思われた方もおられるのではないでしょうか。また、これから結婚しよう、結婚したいと思われている方も、海外挙式の場合の引き出物はどうするのかと思われた方もおられるかもしれません。引き出物ひとつで結婚式が好印象になるかどうかが決まることもあるようです。海外挙式の場合の引き出物の相場や送り方についてお伝えします。
海外挙式の引き出物~国内挙式よりも高い?
国内挙式の場合、一般的に引き出物の相場はご祝儀の1割程度だと言われているようです。例えば、10,000なら1,000円、30,000円なら3,000円、100,000円なら10,000円となるようです。では、海外挙式の場合はどうでしょうか?国内挙式の場合と違い、海外に行くだけでも交通費がかかります。例えば、ハワイの場合交通費だけで往復8万円ほどかかるようです。
- ゲストのコスト:海外挙式までの往復旅費や宿泊代+お祝儀
そのため、国内挙式と同じような相場である、お祝儀の1割だとゲストの負担に対して少なすぎるという問題が起きてきます。そこで、海外挙式の場合は国内挙式よりも引き出物の額を多くとることがポイントになってきます。しかし、宿泊代については、国内挙式の場合も必要ならゲストは宿泊費用を自分で負担することもあります。そこで、交通費にしぼり、それとお祝儀も込みで海外挙式の場合の引き出物の額を考えていくのはいかがでしょうか。
引き出物について、日本の百貨店や日本のカタログギフトなどでそろえることが決まっているなら、あえて引き出物を海外挙式のために海外へ送る必要はないようです。帰国してから各ゲストの自宅へ宅配便で送る手配だけをしておくようにしましょう。引き出物の他に、プチギフトを送ることがあります。クッキーやアロマオイルなど、ゲストの席に置いておいたり、お見送りの時に渡したりとそれぞれのようです。日本では、プチギフトを引き出物以外のプチサプライズとして新婦が渡すことが多くなってきているようです。
アメリカは日本のように引き出物を渡す習慣はないようです。そのため、wedding faorというプチギフトだけを贈ることが多いようです。そのため、海外挙式の場合、プチギフトにできるような可愛いアイテムがそろっているというわけです。
いくらくらい?海外挙式の引き出物にかけるコスト
海外挙式にも引き出物は必要だということが分かりましたが、実際にいくらくらいの引き出物を準備すればいいのでしょうか。結婚式によって、ゲストの交通費を負担する場合や、交通費を負担してもらう代わりにお祝儀をいただかないというケースもあります。ちなみに、交通費を負担してもらうので、お祝儀は受け取らないという場合は、招待状に書いておく必要がありそうです。
交通費はゲストもち&お祝儀を受け取る場合
ハワイの場合で考えてみましょう。交通費は往復80,000円とします。お祝儀が3万円だとすると、交通費にあと10,000円プラスすればお祝儀の3倍近くになっています。この場合、このような額を設定されることをおすすめします。
- 交通費の10%+お祝儀の10%→ゲストの引き出物の額
そうなると、だいたい10,000円ほどになるようです。
交通費はゲストもち&お祝儀は受け取らない場合
あらかじめ、お祝儀は受け取らないアナウンスをしている場合、お祝儀の額はゼロ円なので引き出物はいらないと思いがちです。しかし、大切なのはゲストが名目はどうであれキャッシュを負担しているということです。新郎新婦2人のために、交通費も使われていると考えれば、引き出物を渡すことはゲストへのおもてなしとなるからです。そのため、気持ちとして交通費の1割ほどの引き出物を準備しておく必要がありそうです。
交通費は新郎新婦もち&お祝儀は受け取る場合
交通費は新郎新婦が負担する場合もあります。高い交通費を新郎新婦が支払っているのだから、いただいたお祝儀についての引き出物はいらないだろうと思いがちです。しかし、お祝儀はお祝儀だと割り切ることが必要になってきます。ゲストとしては、新郎新婦2人のためにお祝儀をわざわざ準備してくれているからです。そのため、お祝儀の1割の引き出物をお渡しするのがいいようです。
交通費は新郎新婦もち&お祝儀も受け取らない場合
交通費は新郎新婦もちでお祝儀も受け取らないと最初からアナウンスしている場合、引き出物はいらないことになります。しかし、せっかく海外挙式をあげたのですから、現地のプチギフトを結婚式場でお渡しすれば喜ばれるでしょう。
現地の品物を引き出物として渡す場合のポイント
せっかくの海外挙式なのだから、日本の品物よりも現地の品物を引き出物としてお渡ししたいと思う新郎新婦様もおられるかもしれません。
しかし、現地で決める場合、グラスなどの割れ物にしてしまうことも。ゲストの中にはドレス、宿泊にともなうパジャマなどの用具、海外滞在時のアイテムなどをキャリーバッグにギュウギュウづめにしている方もおられるかもしれません。そこへ、豪華でありつつも重たい引き出物や割れやすい引き出物を受け取ったとしたらどう思うでしょうか。さらに、帰国途中で落としたりすることもあるかもしれません。
海外の品物を引き出物として使う場合も、宅配便を使って送るようにするのがポイントです。ヤマト運輸の「YAMATO TRANSPORT U.S.A」は国際宅急便です。日本では60サイズの場合、700円くらいで宅配してもらえますが、国際宅急便の場合は4,500ほどかかってしまいます。日本挙式の引き出物は、大きいイメージがあります。しかし、海外挙式の場合は大きいものは送料だけで予算オーバーになることもあるのでNGになります。大きい品物をどうしても贈りたいという場合、日本で選ぶ必要がありそうです。
海外挙式で現地で引き出物を選ぶ場合、小さくても一生ものになるようなアイテムを選び、1箱にまとめて梱包して新居へ送りましょう。それから、各ゲストへ手渡ししたり、郵送したりすることをおすすめします。海外挙式専門会社によっては、引き出物サービスをしてくれるところもあるようです。ゼクシィなどの結婚式場紹介サイトの無料相談カウンターなどでまずはご相談してみるのも1つです。
海外挙式では引き出物は必要
海外挙式でも引き出物は基本必要だということが分かりました。さらに、海外挙式では交通費も負担してくれていますので、それに見合った引き出物の額にすることもポイントです。さらに、交通費は新郎新婦が負担していたとしても、お祝儀をいただいているのなら、引き出物は感謝のしるしとしてお渡ししておくのがマナーのようです。また、引き出物は持ち込み可能であっても、現地調達する場合は国際宅急便を利用するのがゲストの負担にならずにすむようです。