一般的に、挙式の後ホテルなどの会場を貸し切って行われることで知られている披露宴ですが、最近では自由度も増し、さまざまなスタイルで披露宴が行われているといいます。できることの幅が広がったのはメリットといえますが、何をするか決まっていないカップルには悩みの種となる場合もあるでしょう。今回は最近の披露宴の基礎知識をご紹介します。
そもそも披露宴ってなに?
そもそも披露宴とはどのようなものなのでしょうか。披露宴とはその名の通り、「結婚したことを親しい人やお世話になった人に披露することを目的に行われる宴」のこと。
これまで日本では挙式の後に披露宴を行うというように挙式と披露宴をセットで結婚式とするパターンが一般的でした。しかし、現在では挙式のみ行うというカップルや結婚式だけは親族とともに行い、披露宴だけ友人やお世話になった仕事関係の人を呼ぶというパターンも増えてきています。
関東をはじめとした多くの地域では披露宴にご祝儀を持って行くケースが多いです。しかし、北海道や東北の一部地域では会費制となっており、はじめから参加費として徴収されることが一般的です。会費制であれば包む額面についての悩みがなくなることから、現在では地域にかかわらず会費制を採用するカップルも増えているようです。
イメージに合わせて会場を決めよう
披露宴をとり行う会場は、ホテルなどの披露宴会場を利用するのが一般的です。しかし、イメージ通りの披露宴を行いたいという思いから、最近は場所にとらわれずさまざまな会場で披露宴を行うカップルが増えています。主な披露宴会場として候補にあがる場所は以下の通りです。
- ホテル
時代の変化はあるものの、披露宴を行う予定の約4分の1のカップルが披露宴会場としてホテルを選んでいるといいます。挙式と披露宴といった2つの会場を同時に確保できるだけでなく、衣装室やサロン、宿泊施設も利用できるという利便性はどの会場にもないメリットでしょう。また、比較的立地やアクセスがよいのも選ばれているポイントのようです。 - 専門式場
現在、多くのカップルに選ばれている披露宴会場が専門式場です。披露宴を専門に扱っている会場なので、新郎新婦やゲストの要望が叶いやすいというメリットがあるとされています。 - ゲストハウス
アットホームな披露宴をあげたい人に選ばれているのがゲストハウスです。ガーデンやテラスなど屋外でパーティーを開きたいカップルにはぴったりの会場といえるでしょう。 - レストラン
料理にこだわりたい!という思いがあるならレストランで披露宴を行うのがおすすめ。味のよさはもちろんのこと、メニューのアイデアを出してもらえる場合もあるようです。
ゲストが楽しめるプログラムを考えて
披露宴の所要時間は2時間から3時間ほどといわれています。一般的なプログラム内容は以下の通りです。
- ゲスト入場
- 新郎新婦入場
- 開宴の言葉、新郎新婦の紹介
- 主賓挨拶、乾杯
- ケーキカット
- 歓談
- 新郎新婦退場、お色直し
- テーブルサービス
- 余興
- 手紙、両親へのプレゼント贈呈
- 謝辞
- 新郎新婦退場
- 閉宴の言葉
- ゲスト退場、お見送り
このようにプログラムには一般的な流れがあるものの、こちらも最近は自由度が高まっているようです。上司がいるのであればあまりカジュアルな内容のものはできませんが、気の知れた仲間だけがゲストの場合はゲームをとり入れるなど、招待するゲストによってプログラム内容も変わるようです。
大切なことはゲストが楽しめること。せっかくの披露宴なのでプログラム内容にはこだわってくださいね。
2人らしくゲストが楽しめる披露宴を考えて
新郎新婦の親族や仕事関係の人、気心の知れた友人を招待し、挙式の後に行う宴がこれまで披露宴の常識でした。しかし、現在では自由度が増し、招待するゲストはもちろん、会場やプログラム内容の選択肢も広がっています。
初めての経験という人が多く戸惑うかもしれませんが、大切なことは2人らしい披露宴であること、そしてゲストが楽しめる披露宴であることではないでしょうか。披露宴当日だけでなく準備も楽しみながら披露宴当日を迎えてくださいね。